2009年9月29日
「おふくろの味」
一般に呼ばれる料理は、家庭料理のなかでも素朴で「毎日食べても飽きない」料理群や、それらの味覚であり、またそれらを食べて育った者が郷愁を感じる料理を指す。日本では古くから家庭における料理、炊事は母親(「おふくろ」)の仕事であったため、このように呼ばれる。大抵は「少しでも安い食材を、おいしく、たっぷりと」食べられるように工夫されており、旬の食材や地域の産品、あるいは伝統的な調理法に幾分の創意工夫や、またはお手軽に調理できるアバウトさが盛り込まれたものである。
このためひとくちに「おふくろの味」とは言っても、冷凍食品やインスタント食品が発達する以前は、地域色が色濃く出たり、家族間で伝えられる伝統的な調理方法が継承されていったため、出身の地域差や個人差が大きくあらわれた。
肉じゃがや味噌汁などが代表格に挙げられるが、世代によってバラつきがあり、第二次世界大戦後はカレーライスなどの洋食も含まれるようになっていった。また都市部では惣菜としてのコロッケなどは早い段階から肉屋で市販されていたため、こういった出来合いの惣菜も、ともすればおふくろの味に近いイメージで扱われる。
こういった料理はテレビ受像機が家庭に普及し始めて以降、「きょうの料理」「おかずのクッキング」等の番組の全国放送で知られる料理人の土井勝らによって様々な家庭料理が紹介されたことにより、各々の家庭でのメニューの平板化も発生している。
ただ、テレビなどメディアの普及によってメニューの種類こそ平板化したものの、各家庭で手に入る食材や調味料、個々の家族の嗜好にもよって「適当に」改変が加えられる傾向も根強く、料理の名前こそ同一でも味付けは各家庭で独自のものとなっていることも少なくない。場合によっては各家庭の経済事情から、野菜炒め一つとっても野菜がキャベツだったりハクサイだったり、肉類が豚肉や鶏肉・魚肉ソーセージであったりと、使われる食材も様々な組み合わせが存在する。また料理を作る人の性格的な違いから、下拵えや火加減にもばらつきがあり、この辺りの差も「おふくろの味」の構成要素となっていた。
食と教育
人格形成においても食事の果たす役割は大きいとされ、2005年(平成17年)には食育基本法が制定されるなど、食を通じての教育が大きく取り上げられるようになった。なお食を通じた教育という意味の「食育」という言葉がある。
また、歯科医や栄養士などの一部には、幼少期の食事が好き嫌いや味覚の基礎を決定付けるとの見方が根強くあるが、それらはあくまで経験則から導かれたものであり、具体的な医学的検証は行われていない。こういった視点の延長には野菜嫌いなど偏食の問題があり、家庭生活が当人の好き嫌いや健康に少なからぬ影響を与えているという意見は根強い。
その一方、食通などといわれる人では幼少期の食生活が、その人の人格形成にすら影響を与えうるという観点を持つ者も少なからずおり、スローフードや、地産地消という運動が提唱されているほか、学校給食などでもそういった素朴な地域の伝統料理を取り入れる動きも見られる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
残念なことに「おふくろの味」の存在が薄くなってきているようですね。
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